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シンガポール旅行記(3)-アラブストリート

 サルタンモスクには、昼間の日差しを避けて、夕方からバスを利用して行きました。シンガポールのバス事情は日本と随分違います。先ず、バス停に時刻表はありません。乗客は、Google Mapsで現在地から目的地へのルートを調べて何番のバスに乗ればいいのかを確認します。スマホのバスアプリ(BusRouter SG)で、その番号のバスの到着予定時刻をチェックして、目的地へのバスに乗り込みます。また、バスの中では、行先のアナウンスや案内掲示板がありませんので、降りたいバス停をタップしてその到着予定時刻で確認します。旅行客にはちょっとハードルが高いかもですが、料金は安く(最高でも2.21シンガポールドル)、シンガポール全域に行けますし、本数も結構多く、2階建てのダブルデッカーバスもたくさん走っています。利用できればこんなに便利で安い交通手段はありません。

 バスを降りると、黒い大きなビルに遭遇しました。一瞬大学かと思いましたが、パークビュー・スクエアと言う有名な超高層ビルでした。

 すぐにお目当てのサルタンモスクの屋根が見えてきました。

 このモスクは、シンガポールで最大かつ最古のイスラム教の寺院で、1824年に建てられ、1928年に現在の姿に改装されたそうです。道を歩いていると、コーランが聞こえてきて、きっとアラブではこんな雰囲気なのかなと思いました。

 サルタンモスクのある界隈をアラブストリートと言うと思っていましたが、現地ではカンポングラム地区と言い、アラブストリートはその中の1つの通りだそうです。モスクを中心に細い路地があちこちに延び、沿道には色とりどりのプラナカンハウスがありました。シルクの生地やドレスを売る店、絨毯を売る店、トルコランプやモロッコ雑貨を売る店、中東のバザールはこんな感じかと思わせます。最近では、個性的なブティックや飲食店が次々にオープンし、壁画アートなどの活動も広がっているそうです。

 日も暮れてきたので夕食に行きました。今夜はマレーシア料理で、お店の名前は「ザ・ココナッツ・クラブ」。5人でいったので、いろんな料理を楽しむことができました。
 写真、左上がビーフ・シャンク・グライ(牛すね肉のシチュー)ちょっとピリ辛。その下にあるのがガドガド(揚げたテンペ付きサラダ)。テンペとは大豆をテンペ菌で発酵させた大豆の発酵食品です。油で揚げたテンペはサクサクしてサラダにはとてもいいアクセントになっていました。右上はアヤムゴレン(ココナッツオイルで揚げた鶏肉)です。アヤムは鶏肉、ゴレンは揚げ物または炒め物という意味です。スペシャル・ホット・ソースがついています。その下はサテー(鶏肉の炭火串焼き)、香ばしくていくらでも食べたい。ついているソースはピーナッツソースです。

 これはナシレマ、リッチなライスと言う意味です。ココナッツミルク、香草などと炊いたココナッツ・ライスに目玉焼きが乗っていて、ピーナッツ、揚げた小さなイワシ、サンバル(チリソースの一種)、キュウリがついています。

 カラマンシーという柑橘類のジュース、梅が入ったジュース、レモングラスジュースを飲みました。大満足です。果物がふんだんに使われている感じがして、日本ではちょっと味わえないような気がします。アルコールは飲みませんでしたが、メニューの中には日本のアサヒ・スーパードライがありましたよ。

 お腹もいっぱいになったので、夜のサルタンモスクを見に行くことにしました。モスクはライトアップされていて、とても幻想的。

 ストリートは夜になると綺麗な電飾で建物が飾られ、昼にも増して賑わっていました。

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