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兵庫津七福神巡り(2)

能福寺(毘沙門天)
 能福寺は805年に最澄により創建された天台宗のお寺で、日本最初の密教教化霊場です。平清盛の時代は、福原京遷都計画に伴って平家一門の祈願寺に定められたそうです。明治に入って(1891年)豪商南条荘兵衛の寄進により大仏が建設され、日本三大仏の一つに数えられていました。初代の大仏は戦時中に取り壊され、現在の大仏は1991年に再建されたものです。像の重量や約60トン、高さは11m(台座からだと18m)です。
 能福寺では毘沙門天がお祀りされています。毘沙門天は、仏教を悪から守る護法善神と呼ばれる守護神です。ここでは、御朱印をいただきました。

柳原天神社(布袋)
 能福寺から大きな通りに出て3分程歩くと、道沿いに柳原天神社がありました。こぢんまりとした神社ですが、菅原道真公をお祀りする天満宮です。
 ここでお祀りされている七福神は布袋尊です。布袋尊は、大きな袋(堪忍袋)を背負った太鼓腹の姿をしていて、家庭円満、家運繁栄をかなえてくれます。

  • 何だかひょうきんな風情

  • 七福神の石像がありました。

柳原蛭子神社(蛭子)
 先ほどの天神社と、ここ蛭子神社、これから行く福海寺は、前の4つの神社やお寺と比べるとずいぶん都会的な街中にあります。蛭子神社は「ひるこ」神社と読み、この神社でお祀りされている七福神は蛭子と書いて「えびす」と呼ぶようです。訪れた日は10日から始まるエビス祭りの準備で職人さんが忙しそうでした。蛭子神は、右手に釣り竿、左手に鯛を持ち、漁業、そして商売繁盛の福の神です。

福海寺(大黒天)
 蛭子神社とは道1つを隔てた隣に福海寺があります。ここは禅宗(臨済宗)のお寺で、足利尊氏がこの寺の前身である観音堂で一命を取り留めたことから、感謝を込めて尊氏が開いたのだそうです。また、足利氏が大黒天信仰であったことから、この寺に大黒天が祀られているといわれているそうです。
 大黒天は、手に打ち出の小槌を持ち、米俵に乗っている姿をしています。五穀豊穣、子孫繁栄をかなえてくれます。

 これで兵庫津の七福神巡りは終了しました。福海寺のもより駅はJR兵庫駅で歩いて5分程で着きます。時計を見ると2時過ぎでした。兵庫駅はちょっと懐かしい雰囲気が漂う駅でした。

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