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ぶらり天保山

 地下鉄中央線の大阪港駅を降りて北側に行くと、天保山ハーバービレッジというエリアに行き当たります。このエリアには世界最大級の水族館「海遊館」、大型商業施設「天保山マーケットプレース」、大観覧車などがあり、多くの家族連れやカップルでいつも賑わっています。

 大きな道を歩いていくとすぐに見えてくるのが大観覧車です。それを目安に数分歩くと海をバックに海遊館やマーケットプレースのある場所に着きます。

 お昼は、マーケットプレース内の「なにわ食いしんぼ横丁」という昭和初期の雰囲気を漂わせた横丁で、オムライスを食べました。

 さて、先ず帆船型観光船サンタマリアに乗ってみることにしました。この観光船は海遊館の西はとばから出港し、大阪湾内を45分ほどかけて周遊します。

 観光船サンタマリア号。コロンブスが乗って新大陸に到着した船は、この2/1の規模だったそうです。

 船からは、海遊館や大観覧車はもちろん、コンテナ埠頭、ガントリークレーンという港でしか見ることがない大型クレーン(遠くから見ると草原に立っているキリンのように見えます)、港大橋(赤色のトラス橋で全長980m)、天保山大橋(全長640m)など迫力のある建造物や遠くに大阪の市街地も見ることができます。

 次に大観覧車に乗りました。地上からの高さは112.5m、直径100m、一周を約15分で回ります。中には床も椅子も透明になっていて、足元の景色まで見渡せるシースルーゴンドラもあるそうですが、それは怖いので普通のゴンドラに乗りました。さっきは海の上から大阪湾を眺めましたが、今度は空から眺めます。大阪湾だけでなく、大阪から神戸の街も見わたせます。
また、夜になると観覧車がライトアップされ、まるで花火か大きな万華鏡のようです。

  • 夜にはライトアップされます。

  • 空からの景色をお楽しみください。

 さて、大阪港は、この「天保山」と弁天町駅付近の「弁天埠頭」のことを言います。この場所は、古代は難波津とよばれ、朝鮮、中国など大陸との交通の要所として発展してきました。明治に入って本格的な築港工事が行われ、わが国屈指の国際貿易港となりました。しかし、昭和末期から平成始め頃から、ここだけでは手狭になり、南側を埋立て(大阪)南港が作られました。交通の利便性などの理由で、今は貨物船やフェリーの発着は全て南港になってしまいました。したがって、大阪港では天保山からの遊覧船航路だけの就航となっていますが、港としての機能は完全に残っており、外洋航路等のクルーズ船や「航海」を学ぶ学校の練習航海などは「大阪港」に発着します。

 天保山岸壁には、この日ちょうど外国の客船「セレブリティ・ミレニアム」91,011トンが入港していていました。大きいですね。大観覧車と比べても見劣りしません。さっき乗ったサンタマリア号が小さく見えます。

  • 右に小さく海遊館が見えています。

  • 右の隅の建物はコスモスクタワー

 ここから東側に進むと天保山渡船場があります。渡し舟が天保山と対岸の桜島との間を2,3分程度で結んでいて、学生や通勤客、近所の人がバス替わりに利用します。また日本一低い天保山もあります。海や岸壁で働く船や機械、人々の姿を見ることもできます。

  • 今では珍しくなった渡し舟

  • 日本一低い山、天保山

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