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大阪築港赤レンガ倉庫

 大阪ベイエリアの一角の大阪市港区にある天保山・築港エリアには、地下鉄中央線の大阪港駅で降り、南に5分ほど歩くと、赤いレンガでできた古い倉庫群があります。
 この倉庫群は、大正12年(1923年)、住友倉庫によって港湾倉庫として建設されたもので、空襲にも焼け残った数少ない建造物です。建設されて今年で100年を迎えました。赤茶けたレンガの倉庫群は、ノスタルジックな雰囲気をたたえ、重厚で歴史の重みも感じられます。
 ここは、現在、往年の佇まいを残したままクラシックカーのミュージアム「GLION MUSEUM」として利用されています。この施設は、近代化遺産として価値のある築港赤レンガ倉庫、その古き良き建造物を生かし、ニューヨークやロンドンの裏路地風を演出しているそうです。倉庫の中は博物館になっていて、世界中から集めた往年のクラシックカーがたくさん陳列されています。
 では、赤レンガ倉庫をご案内します。

 建物は遠くからでも見えます。入口にもクラシックカーが置いてありました。入口を入ると、石畳のメインロードが伸び、その両側に2棟の倉庫が並んで建っています。創業時はメインロードには線路が敷かれていたそうです。その当時は、近くまで海が迫り、船から荷揚げされた荷物はその線路上を汽車で運ばれたそうです。2棟の倉庫のうち、北側の倉庫は、延床面積が4,500平方メートルで、カフェ、車のショールーム、ミュージアムが入っています。南側の倉庫は、床面積が2,800平方メートルで、ステーキハウス、フリースペース、ミュージアムの一部が入っています。

  • 遠くからも目立つ建物

    向かって右が北側

    赤レンガとクラシックカー

    こちらは屋根がありません。

    フリースペースかな?

    北側棟

  • 入口にもクラシックカーが

    反対側から

    とてもいい雰囲気です。

    外灯がいい感じ

    南側棟

 建物の中に入ると、天井の高い会場にクラシックカーが展示されています。倉庫は二階建てだったそうで、壁に残る白い線は二階の床の名残だそうです。壁に取り付けられた木は、パレットで壁を傷つけないように設置された緩衝材も当時のものです。
 関係者は、「建物の強度を確保するために鉄の梁を数多く入れていますが、往時のままの様子を残しています。ひびの入ったレンガも入れ替えずに、コンクリートパテで補強しています」と話しています。

  • ミュージアムの入口

  • 中に入るとこんな感じ。

    壁に残る白い線は2階床の名残。下に見える木のフレームのようなものは、コンテナから壁を守るための緩衝材。建物は鉄の梁で補強されています。

 先にも記載したように、今年は赤レンガ倉庫が建って100周年と言うことで、特別の催しがありました。特に普段は関係者しか入れない車のショールームを見せてもらえました。名前は聞いたことはあるけど、実際に見れるとは、ちょっと感激です。

  • フェラーリ

    シボレー・コルベット

    アストンマーチン

  • ポルシェ

    ミュージアムの入口にあったでかい車
    (これはクラシックカーです。)

 さて、夜になると建物がライトアップされ、素敵な雰囲気に包まれました。でもそんな気取った感じはなく、屋台もでて、お客さんももちろん、スタッフも楽しいそうでした。灯りに照らされた赤レンガ、クラシックカー、これらの組み合わせもなかなかいいものでした。

  • だいぶ暗くなりました。

    外灯に照らされて映える車

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