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2023夏の思い出

 ここ数年、コロナ流行の影響で人の行き来が制限され、いろんな行事も開催が中止されたり、規模を縮小させられたりで、うつうつとして状況が続いていました。しかし、今年に入ってその制限も緩和されだし、夏の行事も4年ぶりに再開さるという所も多くありました。関西でもいろんな行事が、以前と同じように開かれ、元の活気を取り戻しているようです。
 では、今年の夏の催しを3つ紹介したいと思います。

 まずは、7月20日、西宮神社で開かれた「えびす万燈籠(まんとうろう)」と「女人舞楽」をご紹介します。
 「万燈籠」と言えば、奈良の春日大社を思い起こす人が多いと思いますが、西宮神社でも平成15年ころから行われるようになったそうです。
 西宮神社では、正月の10日えびすの半年後の7月10日から「夏えびす」が始まり、「あらえびす夜まつり」などの様々な行事が行われます。20日には暑気払いと無病息災を願う、江戸時代に始まったと言われる夏祭が催行され、夕方から「えびす万燈籠(まんとうろう)」も開催されます。この時同時に境内の松林で舞楽も披露されます。

 境内に入ると、先ず、子供たちが描いたイラスト入りの「えびす行燈(あんどん)」や御神燈がお出迎えしてくれます。風鈴市もあり、涼しげな音色を奏でていますし、提灯の下ではビールを飲んだり、おいしいものを食べたりする所もあります。日が暮れて当たりが暗くなると、赤門から本殿までズラリと並んだ約5000個のろうそくと330基の石燈籠に灯りがともります。真っ暗の中に光の列が浮かび上がり、幻想的な雰囲気が漂います。

 境内の松林の中では、原笙会(はらしょうかい)によるあでやかな女人舞楽が、幻想的な雰囲気の中、奉奏されました。

 次にご紹介するのは、尼崎の貴布禰(きふね)神社の夏季大祭に繰り出す「だんじり」(地車)です。
 「尼のきふねさん」で親しまれる貴布禰神社の夏祭りは約300年前から続くお祭りで、疫病退散を祈願して行われてきました。
 8月1日、辰巳太鼓を先頭に、8基(8つの町に1つずつ)のだんじりが次々に町中をパレードし、夕方神社に宮入します。だんじりには小学生からベテランまで乗ったり押したりしています。だんじりの屋根の上で音頭をとるお兄さんたち、かっこいいですね。

 8月2日、夕方に神社の道路で「山あわせ」が行われます。山合わせとは、向かい合った2基のだんじりを正面からぶつかり合わせて、前方についている棒を相手の上に載せたほうが勝ちというルールで行われます。ぶつかり合った時は前が持ち上げられるので、後方の車でだんじりを支えます。なかなかの迫力です。

 最後は近所の商業施設で行われた盆踊りです。大きな櫓が組まれた会場では、浴衣姿の小さな子供が、大人に混じって踊りの輪の中に入り、お父さん、お母さんに言われて、一生懸命踊っていました。わが子の可愛い姿をビデオに収めるため、お父さんもお母さんも汗びっしょりでした。

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