最近は通勤通学で使う電車でもラッピングカーとかあって、思わず写真を撮りたくなる車両がありますよね。そんな中、ちょっと面白い電車やノスタルジックな電車などを、遠出をして撮ってきました。
和歌山県の南海電車加太(かだ)線を走る電車、兵庫県の北条(ほうじょう)鉄道を走る電車です。では、見てみましょう。
(1)めでたい電車
和歌山の紀の川駅と加太駅とを結ぶ南海電車の加太線(走行距離:9.6km)は、その愛称を「加太さかな線」と言います。この線路を走る電車は、加太を代表する海の幸の鯛にちなんで「めでたいでんしゃ」と名づけられ、電車はレールを泳ぐ鯛、乗るだけでめでたい気分になれるというわけです。

めでたいでんしゃは、現在4種類あります。2016年にピンクの電車「さち」が登場し、次に2017年に水色の電車「かい」、2019年にはさちとかいの子供の赤い電車「なな」、そして2021年には黒い電車「かしら」(さちのお兄さん)が登場しました。かいとさちを合わせると「海の幸」になりますよ。
今回は、かいとさち、かしらの3つをご紹介します。
かい(水色の電車)
かいはさちの夫、ななのお父さんです。車両の色も内装も水色で統一されています。海の中にいるような「心地よさ」と「ドキドキ感」を演出しているそうです。かいという名前は開運という意味もあるそうです。
さち(ピンクの電車)
ピンクは加太の海の幸「鯛」を表しているそうです。
残念ながらこの電車には乗れなかったので内装をご紹介することはできませんが、駅で離合する時に外観だけ撮れました。
かしらはさちの兄で、ずいぶん前に加太から船で旅に出て、最近長い旅から帰って来たという設定です。車体の色は黒、内装はかしらが乗っていた船の中です。音楽好きなクルーがいたようです。
北条鉄道
兵庫県の播磨平野(姫路市の北側)を走るこの電車は、小野市(粟生(あお)駅)と加西市(北条(ほうじょう)町駅)を結びます。全長13.6km、駅の数は8つです。加西市や兵庫県などが出資する第三セクター方式で運営され、旧国鉄から譲り受けた鉄道路線を使用しています。電車と言いましたが、走っているのはディーゼルカー(気動車)です。4種類ありますが、1日に走る気動車は1種類で、撮影した気動車はフラワ-3号だけです。1つの気動車が粟生と北条町との間を行ったり来たりしています。ここでは、いろんな場所を走る気動車の姿や駅、駅周辺の景色をご紹介したいと思います。
訪ねた駅は、長駅、法華口駅、播磨下里駅、田原駅の4つです。どこの駅も隅々まで掃除が行き届いていて、地域の人がこの鉄道をとても大事にしているのがよくわかりました。昭和の雰囲気を持つ駅舎と、田園や畑の風景、自然の中をトコトコと走る一両編成の気動車でほっこりしてください。
フラワ-3号は、緑色の車体に加西市のイメージキャラクター「ねっぴー」と小野市の市花「ひまわり」が散りばめてあります。
長(おさ)駅
駅舎は木造平屋建てで1915年(大正4年)開業当時のものです。プラットホームも同じ時に作られてもので、石積みです。駅舎とプラットホームは2014年、国の登録有形文化財に登録されました。プラットホームには石でできた駅長さんやお地蔵さんがいて、待合室では、つばめが子育てしていました。線路の脇にはきれいな花が植えられていました。
播磨下里(はりましもさと)駅
木造の駅舎は1917年(大正6年)に建てられ、ここも長駅と同様に、国登録有形文化財に登録されています。ホームには40トンの石を使った石庭があります。北条鉄道のどの駅でもそうですが、ホームには昔懐かしい木のベンチがあり、腰かけていると涼しい風が通り過ぎていきます。
この駅の近くには大きな蓮華畑があり、その中を駅に向かって一両編成の気動車が通り抜けていきました。
法華口(ほっけぐち)駅
この駅舎は1915年(大正4年)に建てられ、先の2つの駅舎と同じく国登録有形文化財に登録されています。駅舎内には人気のパン工房があり、喫茶室もあります。行った日は残念ながらお休みでした。また、駅舎の横には、近くのお寺(法華山一条寺)にある三重塔を縮小した塔もあります。古いプラットホームも健在ですが、今は利用されていなくて、新しく造られたホームで乗り降りします。北条鉄道は単線ですが、この駅だけ2線になっています。
田原(たはら)駅
1919年(大正8年)に開業しました。ホームにある待合室は、地元出身の大学生によるボランティア活動により造られたそうです。駅の周りには木が多く、駅自体が小さいので木立に隠れているように見えます。近くに大きな木がこんもり茂った小さな森があり、そこを抜けてくる気動車を撮りました。ちょうどトンネルから抜けてくるように見えました。
いかがでしたか?どちらの鉄道も関係者が知恵を絞って鉄道を盛り立てているのがわかります。北条鉄道は、どの駅も駅の周りや駅舎、ホームの隅々まで地元の人によって綺麗に掃除されていることや、駅舎などを地元の人や企業が無償労働により造ったことや、駅長はボランティアでやっていることや、駅舎でいろんな催しを地元の人が率先して行っていることなど、地元の人に愛され、頼りにされていることがひしひしと伝わります。駅のそばには桜の木があったり、ひまわり畑があったり、大きな銀杏の木があったり、四季それぞれに特徴的な景色を見ることができるようです。
めでたいでんしゃも、さちとななには乗っていないし、この7月には新しい車両もデビューするようです。どちらももう一度行ってみたい鉄道です。







































































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