古刹とは由緒のある古い寺のことで、関西にはいくつもの古刹が存在します。今回は特に建物が印象的な古刹を3つ紹介したいと思います。
まず最初は、兵庫県の北部、城崎にある「温泉寺」です。城崎と言えば温泉ですが、この温泉は道智上人の修行の功績により湧出したと言い伝えられています。温泉寺はその道智上人により天平10年(738年)に開創された古刹です。
寺は大師山に建てられ、山門や薬師堂は平地にありますが、本堂は山腹に建てられています。山道は険しそうですが、ロープーウェイがあるので奥の院まで簡単に行けます。
山門。門の両脇に置かれている仁王像(金剛力士像)は運慶・湛慶作と伝えられています。
比叡山のふもとにある日吉大社は、およそ2100年前に創建されたもので、平安京遷都の際、この地が京都の北東(表鬼門)にあるため、都の魔除け、災難除けを祈る社としての、また比叡山に延暦寺が開かれた時から、天台宗の護法神としての役割を担っているそうです。
境内は西本宮エリアと東本宮エリアに分かれていて、西本宮には3つの本殿、東本宮には2つの本殿があり、どれも1580年から90年にかけて建てられた木造建築です。日吉造り(ひえづくり)という独特の形で造られた建物は威厳があります。
また、ここは関西でも指折りの紅葉の名所であり、秋になると境内にある3000本のモミジが美しく色づきます。
大阪府にある箕面山は古来より滝を中心に修験道場として発展した、日本で最も古い修行地の一つです。658年、役行者が滝で修行していると弁財天が現れ、その導きを受け、真理を悟った。箕面にある瀧安寺は、その行者が感謝のために弁財天の像を作成し、祭祀したのが始まりであると伝えられています。
弁財天堂は、滝道から少し山側、上の鳥居の横にある階段を登ったところにあります。
境内にある建物や石の鳥居、灯篭などは苔むしていて、何か荘厳な感じがします。
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